効果的な保湿とは?乾燥する原因や正しい保湿方法を解説!
作成日: 2021/9/24 更新日: 2021/9/24
目次
保湿力が低下する原因とは?
肌のバリア機能が低下すると、肌から水分が蒸散しやすくなり、保湿力は低下の一途をたどります。また冷暖房が効いた室内は常に空気が乾燥しているため、こうした環境に長時間さらされることでも角層から水分が奪われ肌が乾燥しやすくなります。
正しい保湿方法とは?
目立つ毛穴や肌の乾燥など、さまざまな肌のトラブルの原因として挙げられるのが保湿不足です。保湿には気を使っているつもりなのに肌トラブルが絶えないという人は、もしかして見当外れな保湿をしているのかも?
保湿不足が肌にトラブルをもたらすメカニズムには、私たちの肌を構成する一部である角層が関係しています。肌は表皮、真皮、皮下組織から成っていますが、表皮の一番外側にある角層はホコリやウィルスなど、外部からの刺激を防ぐ機能を持っています。角層がダメージを受けてしまうとその機能が低下し、肌トラブルを起こしやすい状態になってしまうのです。そのため、きちんと角層をケアして機能を低下させないよう気を配ることが大切です。
ただし、気をつけなければならないのは正しいケアをしているつもりが逆効果になってしまう場合もあること。
肌が潤うように化粧水をたっぷりつけても、肌に入る水分量には限界があります。また、そのあとにクリームなどで蓋をしないと、肌に水分を保てず乾燥してしまうことも。
保湿化粧品の選び方とは?
角層の中には、私たちが生まれながらに持っている保湿物質が多く含まれています。空気が乾燥しているところにいても肌が水分を保っていられるのは、この体内の保湿物質のお陰。しかし加齢とともに肌は張りを失い、緩やかに保湿力を失っていきます。
そこで注目したいのはグリセリン。保湿剤として有効なグリセリンは甘味を持つ無色透明の液体で、食品添加物として甘味料や保存料、保湿剤、増粘安定剤、医薬品や潤滑剤などにも活用されています。
化粧水で水分を補い、乳液やクリームの油分で蓋をするのは既に常識となっていますが、よりきめ細やかで、より艶やかな肌を得るためには、その成分にもぜひこだわりたいもの。
保湿に効果があるとされる成分には深海サメなどから得られるスクワランや、天然植物成分に由来するものなどさまざまな美肌成分がありますが、グリセリンは角層の奥の奥までじんわりと浸透し、肌のバリア機能をサポートしてくれます。
またグリセリンは水分を引き寄せる吸湿力にも長けており、肌にしっとりした潤いを与え、カサつき、粉吹きの軽減にも役立ちます。また顔だけではなく、基本的に踵や掌、手の甲など、乾燥が気になるところであれば部位を選ばず(粘膜部分を除く)に使えるため、全身の乾燥対策に適しているのも嬉しいところです。
ライター:佐伯明子