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ドクターからのコメント

ドクターからのコメント 「手と唇の保湿」-1年中ケアを

カサカサしたら保湿に働くハンドクリームを

寒い冬に皮膚が乾燥することは昔からよく知られ、台所仕事をする母親達は手足が乾燥してひび割れたり、痛いあかぎれができたりすることは「かあさんのアカギレ痛い・・・」というサトウハチローの歌にもあるほどです。特に水仕事をすることは、皮膚の柔らかさ・滑らかさを保つべき皮膚表面を覆う角層の保湿作用に働いている天然保湿因子(NMF)を、一緒に流しさってしまいます。石鹸や洗剤は汚れを落とす効果があるだけに、使用頻度が高くなるとこのNMFの産生が追いつかず、乾燥傾向になりがちです。

実は、冬の暖房の効いた室内は屋外よりもずっと湿度はさがっており、皮膚表面から水を奪い皮膚はカサカサしやすい状態にあります。さらに最近では、夏でも屋内の冷房が普及し涼しく感じますが、汗はもちろん皮膚表面の水も蒸発します。つまり、夏でも空調の効いた室内では手肌も乾燥するようになります。
そこで、特に水仕事・手仕事など手を酷使する人、皮膚が乾きやすいお年寄りやいつも遊び回っている子供達は、手の保湿にも十分に注意をする必要があります。朝晩だけでなく、カサカサしたら保湿に働くハンドクリームを塗ることをお勧めします。

風呂上がりの皮膚は柔らかく年齢がいってもシワが目立ちにくいように、角層の保湿が十分であると、お化粧した顔と同様小ジワも消えます。
皮膚の荒れた部分や皮膚炎・湿疹のある皮膚の表面はもちろん、ひび割れたところには病原性のバイ菌がつき、繁殖しやすいことも忘れないようにしましょう。

唇は、顔の中で一番潤っている部位?

さて、誰もが顔の中で一番潤っている部位はというと唇を想像すると思います。私達は最近、特殊な機器を用いて実際に唇の表面の水分量を調べることに成功しました。その結果、驚いたことに顔の他の皮膚と比べて唇はもっとも乾燥していました。医学的に考えてみれば当然のことです。唇の表面は普通の皮膚ではなく、口の中の表面を覆っている粘膜がそのまま露出しているのです。ふつう、粘膜は乾燥した外気に直接露出することがない部位であるため、当然水を保つ機能や生体に害を及ぼすものを通さないバリア機能は劣っています。特に冬は誰でもカサカサになりやすく、時にはひび割れも起きます。病原菌も入りやすく、唇には「熱のはな」と呼ばれ水ぶくれやただれを繰り返す単純疱疹のウイルスも感染しやすいわけです。

唇の乾燥を防ぐには皮膚と同様、水が逃げないように表面に保湿クリームを塗ることです。粘膜の表面であっても、みずみずしい潤いや柔らかさを保つことができます。また、皮膚と同様夏の強い紫外線により日焼けもおきます。とくに下口唇は日焼けが起きやすいだけでなく、口唇がんができたりすることもあるため、夏は日焼け止め効果の入ったリップクリームを塗ることをお勧めします。

東北大学名誉教授 田上八朗先生

医学博士。米国ペンシルバニア大学医学部皮膚科研究室勤務の経歴をもつ。角層水分量の計測方法を開発し、角層のTAGAMIとして世界でも知られている。
専門領域は皮膚の炎症と免疫、皮膚の生体計測工学。
著書に「皮膚の医学」〜肌荒れからアトピー性皮膚炎まで〜 中央公論新社刊

東北大学名誉教授 田上八朗先生

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